UEC-100周年記念キャンパス企画プロジェクトVBセミナー2015 No.24

VBセミナー(24)【先輩エンジニアの話を聞く編(9)】 記録

【写真と文 安部博文】

日時2015年6月11日(木)5限(16:15~17:45)
場所東3号館306教室
主催産学連携センターベンチャー支援部門
参加学生8名(1年7名,2年1名=2年生700名に対しキャリア教育でチラシ*を配布した結果)

内容
1 すでにある技術を組み合わせてスゴイものを作る

村井雄司(むらい・ゆうじ) モバイルクリエイト株式会社 代表取締役社長
生い立ち。職人が多い家系。おじさん夫婦に育てられた。
腕に職をつけるため工業高校機械科に入学。しかし興味は情報,電気。
工業高校時代にテレビゲームメーカーでアルバイト,就職。コンピュータを知る。
著作権が浸透しコピーが違法となり退職。


船舶通信士だった叔父が始めた「大分日本無線」に入社。無線通信,GPSを知る。
客の求めに応じて作ったタクシーの配車システムが高評価。口コミで依頼が続く。
熊本NO1のタクシー会社の依頼で,コンピュータの地図上をクルマが動くGUIを備えたタクシー配車システムを作り成功させる。
電波についての話。電波は「限りある資源」。
タクシー無線の不自由さを克服するにはどうすれば良いか問題意識を持ち続ける。
リーマンショックでタクシー会社が設備投資を控え始めたのを機に全社態勢でIP無線の開発に取り掛かる。
IP無線 = 無線 + 携帯 それぞれの良い所を組み合わせたハイブリット。 
 無線のメリット 一度に機器を持つ全員に話を伝えられる(1対多)。
 無線のデメリット 通信エリアが限定される。使うのに資格が必要。
 携帯のメリット = 通信エリアを問わない。資格がいらない。
 携帯のデメリット = 一度に複数の人と話せない。災害時は輻輳する。
ユーザーは,長距離トラック会社,バス,消防を中心に浸透中。
MCはドコモの回線を使うMVNO。

2 Q&A
Q MCの強味は?
A 端末製造技術,ネットワーク技術,クラウド(サーバー)技術の組み合わせ力だ。組み込みソフト,サーバーのソフトの力。

Q IP無線の競合は?
A ソフトバンクが同じものを作っている。理由。

Q なぜIP無線を思いついたのか?
A いつもどうすれば良いかと考えているとピピッと来る瞬間がある。IPを使った無線機を作ったらすごい世の中になるなーと思った。イメージできるものは作れる。

Q 今までで一番苦労したことは?
A 熊本のタクシー会社で作ったシステムが,100台に取り付けるとうまく動かなかった。配車係は何とかしてくれと言うし,解決策が分からず針のむしろの日々を経験した。結局,ソフトの書き換えで解決した。

Q 大事にしていることは?
A みんなが良いねというのはダメだ。みんながダメじゃないのというのが良い(笑い)。乗り越えると商品価値のあるものが生まれる。

Q メッセージは?
A ビジネスの成功は,知識(IQ)とセンス(SQ)とみんなを幸せにしたいという気持ち(EQ)の三つの掛け算だ。知識があってもビジネスがうまくできない人はいくらでもいる。良い人になろうという気持ちが大事だ。

村井社長と記念撮影。