UEC-100周年記念キャンパス企画プロジェクトVBセミナー2015 No.19

VBセミナー【先輩に学ぶ編8】 記録

【写真と文 安部博文】

日時2015年5月28日(木)5限(16:15~17:45)
場所東3号館306教室
司会・進行齋藤和人(さいとう・かずと)
情報理工学部 知能機械工学科 4年
電通大プレインキュ・Sめいかあず代表,
ロボメカ工房VR部隊所属

内容
1 主旨説明 5分

2 研究室の仲間と立ち上げた大学発ベンチャーMNU

雪本修一(ゆきもとしゅういち)株式会社MNU代表取締役
情報システム学研究科FS専攻所属。
 電気通信大学内で知り合った友人と,理系の博士が活躍できる会社を作りたいとの思いから2011年に電通大発ベンチャーを起業。学術分野とビジネスを結びつけることも大きな使命として,将来の日本のソフトウェア産業界の発展に貢献していきたいと考えている。


神戸出身。法学部を卒業後,勤務先の寮にPCオタクがいたのがプログラミングに興味を持ったきっかけ。当時は通信料が高かったので23時からのテレホーダイを待って3時,4時までゲームしていた。早朝から仕事。毎日睡眠不足でこのままで体を壊すと思い,不動産会社に転職。仕事が面白かったので何でも経験した。コンピュータ化することになり,社内で唯一コンピュータに強い人と思われ,プログラム開発を任された。書店でJavaの解説書を買い求め,本を見ながら格闘していると2ヶ月でシステムが完成。次から次に開発した。プログラムそのものへの興味が深まり,電通大の大学院でプログラム言語を研究することになった。

MNUは日本IBMと仕事しています。  SoftLayer Bluemix Summit 2015~ 日本SoftLayerユーザー会と日本Bluemixユーザー会で構成される実行委員会が主催する日本初となるSoftLayerとBluemixの合同技術カンファレンス。9月2日,ベルサール渋谷ファーストにて。学生のボランティアを募集しています。

学生へのメッセージ。学生時代は時間があるので興味を持ったことをとことん掘り下げるのが良い。基礎をしっかり勉強できるのは学生時代の特権。社会に出た人から体験談を聞けるこのような機会が学生のうちにあることはたいへん良いことです。

3 Q&A
Q いまC言語の勉強をしています。良い勉強法は?
A 実はC言語は非常に難しい言語です。人に分かりやすい高級言語とは反対の機械に近い低級言語だ。Cがコンパイルされてコンピュータを動かす流れが分かると,全部理解できる。自分がコンパイラになるイメージ。勉強するにはキレイに書かれたコードを読むこと。まずたくさん読むこと。たくさん読むと書けるようになる。

Q MNUは一人のエンジニアが完結した仕事をするのですか?
A 一人で完結できるし,協業もできる。エンジニアによっては,ハードは分からないとか,セキュリティは分からないという人がいる。しかしMNUのメンバーはどんな言語にも対応できる。アプリだけでなくハードも理解している。そういう力があれば世に出ても困ることがない。そのためには大学時代にコンピュータサイエンスをしっかりやっておくことだ。基礎の土台をしっかり作り,上を目指して欲しい。日本のソフトエンジニアのレベルはアメリカに比べると低い。アメリカは優秀でしかもハングリーなエンジニアがごろごろいる。高い目標を掲げてください。  MNUもシリコンバレーに出たいと思っている。でもIPOしたいとか大きな会社にしたいとはさらさら思っていない。組織管理や人間管理をしたくないから。気心知れた能力の高い人が集まって楽しく仕事できるのが一番。人が増えれば生産性が上がるわけではない。逆に落ちることもある。出資の話も来るけれど,お断りしている。

Q 学生時代に何をするのがいちばん良いのでしょうか?
A 卒業後,エンジニアとしてやっていくのであれば,言語はいずれどこかでやらなければならない。学生時代の今,基礎の勉強を一生懸命やっておくのが良い。苦しいばかりでは続かないから,楽しいことを見つけてやること。高い志が持って死に物狂いで勉強してください。電通大の卒業生になったら日本を自分が背負って立つという気概を持って勉強してもらいたい。いろいろできる,というより一つをとことん突き詰めていく方が良い。周りにバカにされても,貫き通すことが大事だ。

4 まとめ

▲雪本社長を囲んで記念撮影。雪本社長にノートPCに貼るシールを貰いました。