No.004

コワーキングスペース・大宮のナナエフ 見学レポート

日 時 2013年12月13日(金)12:30~14:00
目 的:コワーキングスペース7F(ななえふ)
場 所:〒330-0802 埼玉県さいたま市大宮区宮町1-5 銀座ビル7階
     TEL:048-729-5197 FAX: 048-729-5198
     営業時間:7:00~23:00 (年中無休)
     HP:http://office7f.com/
運 営:コミュニティコム http://www.communitycom.jp/
代 表:星野 邦敏
目 的:本学インキュベーション施設(プレインキュ)の活性化のヒントを求めて。
参加者:藤崎正範 株式会社ハートビーツ代表取締役 (電通大発ベンチャー企業)
     竹内利明 特任教授
進 行:安部博文 インキュベーション・マネジャー(URA) 写真/文責

2012年に行った電通大のベンチャービジネス概論ではゲスト講師として良いお話をありがとうございました。さて,インキュベーション施設とコワーキングスペースを比べるとビジネス環境の提供という点が共通しています。今回は星野さんが手がけるコワーキングスペースというスタイルを勉強に来ました。よろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願います。

では星野さんがコワーキングスペース・ナナエフをスタートさせた思いをお聞かせください。

大宮は私の地元です。大学進学で東京に出たときから,いずれ地元に戻って事業をしたいと考えていました。50歳くらいにはその夢を叶えたいな,というイメージでした。しかし,2011年の地震で拠点にしていた西日暮里のオフィスを退居することになりました。それでオフィス探しを始めたわけですが,それまでWORDPRESSやインターネット広告関係の講演で全国を歩いていました。その経験から,各地のコワーキングスペースには地元のキーパースンが集まるので興味を持っていたのです。それでオフィスを構えるならコワーキングスペースをやってみようと考えました。いま35歳ですので最初のイメージよりだいぶ時期が早いけれども(笑い),大宮で初のコワーキングスペースになる,と考えたわけです。

地域初というのは目立つ存在になれますね。

ありがたいことにさいたま市のシティセールス推進課が積極的に利用してくださっています。また大宮は交通の便が良いので岩槻や浦和の方々が集まる場所としても使ってもらっています。

ビジネスとして採算が取れる見込みが持てたわけですね。

はい。そのため,改めて北海道から鹿児島まで30箇所のコワーキングスペースを見て回り,どうすれば採算が取れるのかを調べました。

印象的なコワーキングスペースはありましたか。

ありました。例えば,大阪のOsakanSpace。ここは頑張っている人が集まっている熱気あふれる場所ですね。Webサービスを広げるためにはどうしたら良いか等のテーマでWeb関係者が集まり議論する会も盛んに行っています。( http://www.osakan-space.com/ )
鹿児島市の301(サンマルイチ)はデザイナーが集まるコワーキングスペースです。私が行った時は,鹿児島のタオルを集めて展示していました。地域との交流がある点が特長です。( http://301x.net/ )
北海道の札幌には札幌コワーキング・サポーターズという仕組みがあります。北海道経済産業局が核になって,コワーキングスペースの運営者と連携して,利用者の起業・事業拡大・ビジネス課題に関する相談対応サービスを提供しています。( https://www.facebook.com/scs.coworking/info )
石巻にはヤフージャパンがヤフー石巻復興ベースを開きました。ITを駆使して新しい石巻を創ろうというコンセプトで地元の人が集う場になっています。( https://www.facebook.com/yj.ishinomaki )

各地のこうした取り組みを30箇所見て歩いた上で,ナナエフを開いたわけですね。
ナナエフについてお聞かせください。

ナナエフをオープンしたのは2012年12月です。初月から700人の利用があり,おかげで家賃や水光熱費などの経費を賄うことができています。収入の柱は月額利用料,一時利用,イベント利用の3つです。月額使用料は9,200円。現在登録メンバー数は50名程度。一時利用は2時間で500円,1日1,000円です。
なぜ今コワーキングスペースかというと,人と人が出会える場だからです。利用者は,クリエイター,ITエンジニア,デザイナー,作家,士業の方々,趣味の会で集まる方々,仕事の打合せで使う方々,多様です。
そこでフロアをオープンな作業スペース・集中できる半個室スペース(6席)・会議室・打ち合わせスペースなど目的に応じて区分しました。スペースを共有しながらそれぞれの利用者が独立して仕事ができる空間になっています。ただ黙々と作業するだけでなくお茶を淹れるスペースや書棚があり,利用者同士がコミュニケーションを取れる仕組みがあるのがコワーキングスペースの特長ですね。

ナナエフは人の温もりを感じさせるコワーキングスペースですね。
実感できました。ありがとうございました。