No.003

NEDO Technology Commercialization & Venture Partnership Program(海外版)説明会

NEDO-SRIが行う大学発ベンチャー起業家育成プログラムの説明会を電通大産学連携センターで行った。 ここではその内容をレポートし,本プログラムについての詳細が分かるリンク先を掲示している。
NEDO-SRI
日 時 2013年12月12日(木)10:30~11:30
場 所:電気通信大学 産学官連携センター 2F 210号
目 的:NEDO Technology Commercialization
          & Venture Partnership Program(海外版)の説明。
説明者:SRI International Senior Director Dr. Robert S. Pearlstein氏
     SRI International 日本代表 イギデル ユセフ氏
     NEDO 伊吹信一郎氏
参加者:本学学部生1名,修士課程1名,博士課程1名。
     法政大学大学院政策創造研究科1名。
     電通大発ベンチャー代表1名。志茂武 電気通信大学 特任教授。
進 行:安部博文 インキュベーション・マネジャー(URA) 写真/文責

【次 第】

1.出席者の自己紹介

2.プログラムの説明
SRIについて
Stanford Research Institute スタンフォード大学で1946年に設立されたイノベーションを促進する科学技術研究組織。2,300人が働いており,うち43%が修士または博士号の保持者。
パソコンで使用するマウスやGUIはSRIの技術者がパロアルト研究所で開発したもの。知財はライセンスしている。新しいところではAppleの音声認識Siri,HDTV,手術ロボット,電子バンキングシステムなどがある。
SRIがカバーする分野は,宇宙,バイオ,ナノテク,医療,教育そしてIT。さらに各分野の技術をクロスさせてブレークスルーを促進している。SRIのスピンオフベンチャー企業も多数。
自分たちの手でイノベーションを創り出すという気概にあふれる組織である。

今回のプログラムについて
目的は,日本の起業者の持つアイディアをビジネスプランに転換し,SRIとNEDOのハンズオン型支援によってグローバル・ビジネスに育てること。SRIが有するブレークスルーのノウハウを日本の有望な起業者に提供するところがポイント。
日本国内市場向けでもOK。しかし,海外市場を意識することで自分たちの商品・サービスがより使いやすく競争力のあるものになる。イノベーションを担う自覚と行動が日本の未来を拓く,とSRIは考えている。
今回のプログラム,具体的には次の3ステップで行う。

(1)2日間のワークショップ。
時期は2014年1月,場所は東京。(応募の締切は2014年1月10日(金)12:00。必要な情報はこのレポートの最後にURLを紹介しています)
アイディアベースでもOK。1人の参加OK。2,3人のチームもOK。英語が苦手でもOK。大事なのは中味。
NABCのポイントを押さえたビジネスプラン作りのセンスを養う(写真)。
NABCを説明する。Nはお客のニーズ。市場で求められる魅力があるかの確認。Aはアプローチ。商品・サービスの存在を見込み客に知ってもらい,買ってもらうまでのプロセスをいう。Bはベネフィット。ユーザーや顧客にとって商品・サービスからどのような恩恵が受けられるのか。Cは競合。競合の特長は何か,弱点は何か。そこからわが社の特長を打ち出す。

(2)5日間のワークショップ。
時期は2014年3-4月,場所は東京。対象者は(1)の選抜組。
市場を見据えたビジネスモデルを構築する。
競争力のあるプロジェクトの条件。商品・サービスの市場性が40%,告知・営業活動が30%,チームの能力が30%。

(3)1ヶ月の研修。
時期は2014年8月,場所はシリコンバレー。対象者は(2)の選抜組。
シリコンバレーで,フィンランド,スウェーデン,マレーシアなど世界中からSRIプログラムを勝ち抜いて来たチームと競いながらビジネスモデルに磨きをかける。SRIのスピンオフベンチャーの経営者,例えばSiriの創設者とのセッションなどが豊富に用意されている。

3.質疑応答

チームを重視しているようだ。1人での参加は可能か?

もちろんだ。ただ,Apple,Microsoft,Googleは2人でスタートしている。技術担当と営業担当の役割分担だ。グローバル・ビジネスを目指すとき,チーム力が大事になる。最初は1人の参加でOKだ。ビジネスモデルが明確になるにつれてどのような仲間が必要か鮮明になる。チーム作りはそれからでも良い。

英語が苦手だ。

問題ない。シリコンバレーには世界中から人が集まっている。流暢な英語は必要ない。相手に伝えるべき中味を持っているかどうかが大事だ。

私は国内市場で済むのだが,参加するほうが良いだろうか。

世界はフラットだ。もちろん日本市場が大事だ。しかし外に目を向けるチャンスだ。Facebook,Google,Apple,Microsoftは最初からグローバルマーケットを見ていた。視野を広く持って欲しい。

成功するのか?

それは分からない。我々は機会を提供している。この機会を使って皆さんが日本の将来を拓くイノベータになって欲しい。私は以前,日本で3万人規模の会社に務めた経験がある。しかしその会社は今鳴かず飛ばずだ。なぜか。その会社はイノベーションに挑戦しなかったからだ。イノベーションを止めれば組織は停滞する。失敗を恐れてチャレンジしなければそれ自体がリスクだ。

 

4.謝辞,閉会,名刺交換

5.詳細情報について
本プログラムに関する情報は次のURLから見ることができます。
http://www.nedo.go.jp/news/other/ZZCA_100006.html

NEDOについての情報は下記URLを御覧ください。
http://www.nedo.go.jp/

SRIインターナショナルについての情報は下記URLを御覧ください。
http://www.sri.com/japan